富山地方鉄道14790形電車
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富山地方鉄道14790形電車(とやまちほうてつどう14790がたでんしゃ)は、かつて富山地方鉄道に在籍した電車の一形式である。
- ^ 地元の立山町岩峅寺出身。元・富山電気鉄道専務取締役。福島県の軽便鉄道である信達軌道の経営再建に若くして辣腕を振るい、乞われて富山電気鉄道の前身企業である大岩鉄道に招聘された。福島での実績を背景とする日本興業銀行の支援を受けて都市間電鉄路線網の拡大に取り組み、滑川 - 西三日市間の国鉄並行区間免許交付にかかる鉄道省との間の困難な交渉を乗り切り、免許取得に成功するなど、後の富山地鉄の基礎となる路線網の構築に大きな功績を残した。
- ^ 1954年に傍系の立山開発鉄道の手により、立山ケーブルカーが開業している。
- ^ これは1956年12月竣工の富士山麓電気鉄道3100形でようやく実現を見たが、その時点では主電動機定格出力は端子電圧340Vの下で55kWに留まった。
- ^ 14770形の計画性能自体は本文のとおり実現されたが、実際の富山地方鉄道本線の許認可最高速度は95km/hに留まり、また線路規格以外のタイムロス原因である本線上市駅のスイッチバック配線も解消されなかった。以後、14770形をスペックで上回る後続車両が複数投入されている一方で、富山-宇奈月50分運転の定期ダイヤは2009年時点に至るまで実現されていない。
- ^ 戸袋窓以外は一段上昇式で開閉可能である。また、軽合金製の鎧戸を日よけとして設置してもいた。
- ^ モハ14750形(自重約37t)との比較。
- ^ これは国鉄モハ90系電車用「MT46」(端子電圧375V時1時間定格出力100kW)よりも2年早く設計され、しかも定格出力は10%上回る強力な主電動機であった。
- ^ 直角カルダン駆動方式は狭軌向けであっても車輪のバックゲージ幅に影響されにくく、大出力電動機を搭載しやすい。このため、このタイプで110kW級主電動機を採用した東急5000系電車 (初代)などでは、狭軌線区向けであっても電動機を装架しない付随車や制御車を組み込んだ経済編成が1954年の段階で既に実現していた。しかし、この方式はスパイラル・ベベルギア(曲がり歯笠歯車)などの切削加工に特殊な工作機械や熱処理を必要とする歯車を使用するため製造・保守の両面で高コストとなり、また台車軸距が長くなるというデメリットがある。このため、その駆動音の静粛さなどのメリットは評価されたものの、相模鉄道以外の各社の新製車については、1960年代後半までに平行カルダン駆動方式各種への切り替えが行われている。
- ^ 実際に同系台車を採用した長野電鉄では付随車用をNA4として別形式としている。
- ^ 他社では例えば東海道新幹線開業後、乗客が激減した近鉄の名阪ノンストップ特急で、単行運転が検討されたことがあるが、これは同社が両運転台式の特急用電動車を保有していなかったことなどの理由により、実施されていない。
- ^ 1981年に試作されたTR908での円錐積層ゴムによる軸箱支持機構の採用を経て、1983年に試作されたTR911でND701と同様の構造が採用され、その試験結果を受けて量産化された。
- 1 富山地方鉄道14790形電車とは
- 2 富山地方鉄道14790形電車の概要
- 3 主要機器
- 4 沿革
- 5 脚注
固有名詞の分類
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