妻の顔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 23:19 UTC 版)
「無能の人」シリーズでは、第3作までは、主人公の妻の顔が描かれず、当作でも描かれていないが、この理由について、つげは当初は3話くらいで終わらせる予定でいたために、出すつもりはなかった。女の顔を決めるのは大変な作業であり、ただ億劫であったためと自著に書いている。これに対し、権藤晋は「奥さんの顔が見えないというのは読者としては不安だ。きつい言葉をいう人だから、きつい顔を想像していたら、第4話で顔が描かれたのを見ると可愛かったわけで、渡辺一衛さんが、ホッとしたって論評している」と発言。これに対し、つげは、「怖い顔に書いてしまうと読者は仮にストーリーがよくまとまっていたとしても、読者がカタルシスを感じることができない。だから不美人には描けない。そういうところが自分の職人根性かもしれない。菅野さん(菅野修)なら平気で不細工な女を描くかもしれないですね」と語っている。
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