天台・天台宗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 14:39 UTC 版)
天台宗では法華玄義巻二下に、下記の7種の二諦を説く。 三蔵教の二諦(実有が俗、実有の滅が真) 通教の二諦(幻有が俗、幻有即空が真) 別接通の二諦(幻有が俗、幻有即空と不空が真) 円接通の二諦(幻有が俗、幻有即空不空、一切法空不空に趣くのが真) 別教の二諦(幻有・幻有即空が俗、不有不空が真) 円接別の二諦(幻有・幻有即空が俗、不有不空・一切法不有不空に趣くのが真) 円教の二諦(幻有・幻有即空が俗、一切法有に趣き空に趣き不有不空に趣くのが真) 円教の二諦では真諦と俗諦は互いに一体化し融け合って不二であり、その体は中道であるとする。 天台教学では自説の第一義諦を中道第一義諦といって区別した。
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天台・天台宗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 05:31 UTC 版)
慧文によると、因縁によって生じたものが必ずある(定有)のでもなく、またそれらが空であるとしても、必ず空(定空)であるというのでもなく、空有不二であることを中道という。 天台宗では、空・仮・中の三諦を立て、中は空・仮を超えた絶対であるとする。この空・仮・中は相互に別なく円融し、即空・即仮・即中としての中道であるとする。天台宗では中道は、教理の核心としての諸法実相をも指す。
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