壺井栄への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 07:58 UTC 版)
「花物語 (吉屋信子)」の記事における「壺井栄への影響」の解説
1950年代前半に、壺井栄は『家庭朝日』『婦人民主新聞』『平凡』などで『私の花物語』を連載した。連載終了後には正編と続編の単行本が刊行され、さらに続編として『小さな花の物語』も単行本として刊行された。壷井は吉屋の『花物語』に触発されて書いたことを、『小さな花の物語』の単行本で証言している。 『私の花物語』は、10代後半の読者を想定して書かれた1話読み切り形式の連作短編集である。1編ごとに吉屋の『花物語』同様に花にちなんだ表題が掲げられ、女学生が主人公であった『花物語』に対し、主人公は工場や商店に勤める男女で、彼らが仕事や人生の過程で問題に直面し、進路を切り開く姿が描かれている。「明るい健康なロマンシズムとユーモアにあふれている」点は、『花物語』と異なる。
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