古くからの美術との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 20:32 UTC 版)
「イ・モーディ」の記事における「古くからの美術との違い」の解説
作品は、古典的な学問が軽視されていることを示すように、古典的な文学、性愛文学、神話、美術からさまざまな点で逸脱し、明らかに製作時点での現代的な舞台設定に変更されている。 男性 (sexual partner) の大きなペニス(プリアーポスではないが)は古典文学から借りてきた造形というよりむしろ芸術家によって創案されている。古典的な芸術において理想とされたペニスは大きくはなく、小さかった(先に示したように、プリアーポスの例に関しては、大きなペニスは滑稽な男性あるいは豊穣神のシンボルとして認知されている)。 題名『Polyenus とクリュセイス』にあっては、実際に神話に登場する人物クリューセーイスに、架空の人物 Polyenus をペアにしている。 題名『アルキビアデスとグリュケラ』では、異なる時代の歴史的な2人の人物 - 紀元前5世紀のアルキビアデスと紀元前4世紀のグリュケラ (Glycera (courtesan)) - をペアにしている。 女性のサテュロスは古典的な神話には登場しないが、この作品では2回登場している(『サテュロスとその妻』および『プリアポスの崇拝』)。 この作品でのすべての女性と女神(もっともはっきりしているのが『ウェヌス・ゲネトリクス』)は股間に陰毛がない(古典的な裸婦の彫像と同様である)が、女性器ははっきりと現れている(古典的な彫像と異なる)。 現代的な家具の例さまざまなスツールとクッションが、絵に描かれた人物が体を支えるため、それ以外の場合は適切な位置に彼らの体を持ち上げるために使われる(たとえばこの例) 他の性具(例えば右下の鞭) 16世紀ふうの、飾りのついたカーテン、彫刻、タッセルを施したクッション、ベッドの柱、などが備えられたベッド
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