れつご‐さい【劣後債】
劣後債(れつごさい)(subordinated debenture)
一般の社債に比べて払い戻しの順序が劣るため、例えば会社が解散したような場合、一般の債権者への支払いが完了したあとで、債務が返済される。一般の社債よりも金利などの面で有利な条件で発行され、社債の中では投資家にとってハイリスク・ハイリターンとなる。
銀行などの金融機関が劣後債を発行する場合、その分を自己資本に組み入れることができるので、優先株の発行と同様に、自己資本比率を高めるための手段として使われることが多い。ただし、ある程度の安定した経営基盤がなければ、リスクを嫌って資金が呼び込めないこともある。
UFJ銀行は、不良債権の処理などに備えて自己資本を増強するため、日本で800億円の劣後債、アメリカなど海外で約1500億円(12億5000万ドル)のドル建て劣後債を発行すると発表した。この劣後債の発行の結果、2003年3月期末に9.96%だった自己資本比率は10%強に上がる見込み。
(2003.07.22更新)
劣後債
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 05:47 UTC 版)
劣後債(れつごさい、subordinated bond)とは、一般債権者よりも債務弁済が後回しになる社債のこと。
- ^ 普通の債券を含む
- ^ メザニン"mezzanine"とは中二階の意味
- ^ そもそも債務ではないため返済の義務もない
- ^ 日本長期信用銀行や日本債券信用銀行、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)、AIGなどでも劣後債は保護されている。
- ^ 本邦 TLAC 債、ベイルイン条項は不要 - 大和総研
劣後債と同じ種類の言葉
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