全体評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:37 UTC 版)
シーズン1は概ね好評で、Metacriticで100点満点中73点(25人のレビューに基づく)を得た。 シーズン1終了に際し、IGNのJesse Schedeenは「クラーク・ケントの成長を描いて大成功した番組の後継者としては、若きブルース・ウェインか『Gotham City Police Department』のプロシージュラル・ドラマでも作るのが当然と思うところだ。その代わり、The CW は『ARROW/アロー』を世に送り出し、ヴィジランテ・ヒーローになりたてのオリバー・クイーンと、彼の孤島における過酷な日々を同時に描いた。グリーン・アローは『ヤング・スーパーマン』や『Justice League Unlimited』で人気があるキャラクターではあるが、多くの DCコミックス・ファンが望んでいた選択肢ではない。だが、その選択は結局、成果を挙げることになった」と総括した。Schedeenは、本作は序盤ではクリストファー・ノーラン監督版『ダークナイト』シリーズやサム・ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズ、そして『LOST』の要素まで混在しており、「どこかで見た感」が否めなかったものの、シーズン1終了までに従来のスーパーヒーロー・ドラマを越えた印象的な作品に成長を遂げ、既知のキャラクターに新たな伝説を付け加えることに成功したと評した。なお、Schedeenが選んだベスト・シーンは、シーズン1 最終話の最後でオリバーがトミーを看取るシーンである。 ScreenRant.comのKevin Yeomanは、『ARROW/アロー』のシーズン1には紆余曲折があったが、シーズン最終話「犠牲 (Sacrifice)」は期待以上の出来であり、翌シーズンに期待を持たせる多くの理由を提供してくれた、と評した。Yeomanは「シーズン最終話では、ほぼ全キャラクターが単なる”来シーズン向けの顔見せ”を超えた意味ある形で描かれており、各ストーリーラインと全体的なテーマが上手く繋がっている」と指摘した。また、アンダーテイキングを阻止できず、トミーにも死なれてしまうという無力感は、オリバーのヒーローとしての成長という観点からすると、痛恨的かつ興味深いアプローチである、と述べた。 『エンターテインメント・ウィークリー』誌のNuzhat Naoreenはシーズン1 最終話「犠牲 (Sacrifice)」について、「素晴しいアクション場面から非常に心を打つ場面まで、シーズン1の最重要ストーリーラインを纏め上げ、映画的かつ実質的な形でシーズン2へのお膳立てを用意した」と評した。最終シーンにおけるトミーの死について、Naoreenは「本当にショッキングだった。シーズンを通し、トミーがダーク・アーチャーになるのだろうと思わされていただけに、その死は優れたどんでん返しであるだけでなく、大胆な一手でもある。おかげで、予想通りで失望的な展開を遥かに超越した良いシーズン・フィナーレとなった。テレビシーズンというのは、まさにこう締めくくるべきである」と絶賛した。
※この「全体評価」の解説は、「ARROW/アロー」の解説の一部です。
「全体評価」を含む「ARROW/アロー」の記事については、「ARROW/アロー」の概要を参照ください。
- 全体評価のページへのリンク