めんしょう 【免償】
免償
免償
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 01:35 UTC 版)
免償(ラテン語: indulgentiae)とは、「罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるし」のことで、人がこの世で犯す罪は「ゆるしの秘跡」によって赦されて神との交わりを回復するが、その罪の償いとも言える苦しみ(有限の罰、すなわち煉獄)が残るため、それを減免するために祈りや秘跡、善行など教会の定めを通して得られるとされているものである。この免償を、煉獄の霊魂の救いのために捧げることが、カトリック教会で伝統的に勧められてきた。この免償の、教会・教皇による証明書が「贖宥状(免償符)」であり、これを金銭で販売・売買していたことが教会の腐敗につながり、マルティン・ルターによる宗教改革の発端ともなった。免償符の販売は、その後トリエント公会議(1543年 - 1563年)で廃止された。
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