しんよう‐そうぞう〔‐サウザウ〕【信用創造】
信用創造
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信用創造(しんようそうぞう、英: credit creation)とは、銀行が貸し付けによって預金通貨を創造できる仕組みを表す[1]。簡易には準備預金制度のもとで、銀行が有する「貨幣を生み出す」機能を指す[1]。創造される信用貨幣の量は準備預金制度に依存し[2][1]、家計や企業の資金需要と借り手の返済能力の影響を受ける[3]。銀行が貨幣経済において果たしている重要な機能のひとつであり、預金創造とも呼ばれる[1]。現代のほとんどの経済機構では、マネーサプライの大部分は銀行預金の形をとっている。中央銀行は、いわゆる通貨における量的金融指標を測定することにより、経済機構内の貨幣量を監視する。
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- ^ 川合一郎「信用創造」大阪市立大学経済研究所 編集『経済学辞典』第3版、岩波書店、1992年、p.742
- ^ 信用理論研究学会 編『現代金融と信用理論』大月書店2006年、pp.90-92
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