作品の復元と蘇演
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 02:10 UTC 版)
「ランスへの旅、または黄金の百合咲く宿」の記事における「作品の復元と蘇演」の解説
1970年代後半から「ロッシーニ・ルネサンス」と呼ばれるロッシーニ再評価の動きに伴い、散逸していた『ランスへの旅』の楽譜の復元が行なわれた。この復元のためヨーロッパ中からロッシーニの直筆譜が集められ、慎重な研究によってなされた。 こうして復元された作品は、1984年にロッシーニの故郷ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルで「ロッシーニ・ルネッサンス」の立役者の一人クラウディオ・アバドによって実に約150年ぶりに蘇演され、同時にドイツ・グラモフォンによって世界初の録音も行なわれた。その後、この作品はアバドによってミラノ・スカラ座やウィーン国立歌劇場でも取り上げられ、1992年10月にはベルリン・フィルでアバドの指揮にシルヴィア・マクネアー、ルッジェーロ・ライモンディ(英語版)といった豪華キャストで上演され、大成功を収めている。
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