仲間 (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 05:53 UTC 版)
『仲間』(なかま)は、三島由紀夫の掌編小説。怪談系、ホラー系の幻想小説で、三島が珍しく無造作な文体で書き流している異色作である[1][2]。大きな肩衣つきの古い外套を身にまとい、霧深いロンドンの街を〈気に入った家〉を探して彷徨う奇妙な父子が、ある日出会った〈あの人〉の住む家で〈仲間〉になる物語。様々な解釈を誘発する不思議な幻想的作風で、小品ながらもこの作品を高く評価し偏愛を示す作家や文芸評論家も少なくない[1][3][4][2][5]。
- ^ a b c d 澁澤龍彦「編集後記」(メルヘン 1998, pp. 461–474)
- ^ a b c d e f 加藤典洋「アンケート――三島由紀夫と私」(新潮臨時増刊 2000, pp. 271–272)
- ^ a b c 東雅夫「解説――幽界(ゾルレン)と顕界(ザイン)と」(怪談傑作選 2007, pp. 375–382)
- ^ a b c d 高橋睦郎「解説」(殉教・文庫 1982, pp. 329–334)
- ^ a b c 森内俊雄 「アンケート――三島由紀夫と私」(新潮臨時増刊 2000, p. 280)
- ^ a b 田中美代子「解題――仲間」(20巻 2002, p. 805)
- ^ 井上隆史編「作品目録――昭和41年」(42巻 2005, pp. 440–444)
- ^ 山中剛史編「著書目録」(42巻 2005, p. 597)
- ^ 「執筆者紹介」(たばこ本棚 2008, p. 251)
- ^ a b c d e f 村松剛「解説」(荒野・中公 1975, pp. 313–319)。「I 三島由紀夫――その死をめぐって 『荒野より』」(村松・西欧 1994, pp. 30–37)に所収。
- ^ a b 長谷川泉「解説――仲間」(旧事典 1976, pp. 286–287)
- ^ a b 東雅夫「解説――三島由紀夫『仲間』」(血と薔薇 1990, p. 543)
- ^ a b 竹田日出夫「仲間【研究】」(事典 2000, pp. 264–265)
- 1 仲間 (小説)とは
- 2 仲間 (小説)の概要
- 3 おもな収録刊行本
- 4 脚注
「仲間 (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らを負かすことができないなら彼らの仲間に入れ;長いものにはまかれろ
- 愉快な仲間
- 仲間
- 悪い仲間と付き合うと青少年は道を誤ることがある
- ケンとその仲間
- 2人はよい仲間でいられるが,3人では仲間割れ
- 気の合った仲間
- 彼は仲間に加わるべきかどうかじっくり考えた
- 彼はよい仲間を持って幸せだと思った
- 私もバス旅行の仲間に入れておいて
- この取り引きの仲間に入りたいですか
- 彼女は悪い仲間と付き合いだした
- 近所の仲間
- 仲間内の冗談
- 親しい仲間
- マーク・トゥエインは作家や飲み仲間の集まりに出入りした
- 我々の仲間のうちの2人が風邪でダウンした
- 彼は私たちの仲間です
- 昔からの仲間
- 医者仲間,医学界
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