中門・回廊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:39 UTC 版)
中門は後世の開発により原型を留めていないが、梁行3間と思われる。中門の左右から単廊の回廊が伸びて金堂と塔を囲む。回廊の東中央と北東に門扉跡があり、失われた西側も同様であったと考えられる。門扉の軸摺穴は地覆石に穿たれており、国内では同時代の瀬戸内地方にある古代山城のみに類例がある珍しい形式であった。また、軸上部は藁坐で受けているが、藁坐は禅宗様の特徴とされる部材で、同時代では法隆寺五重塔に続き2例目である。柱間寸法から北側中央には門があったと推定されている。礎石は金堂と同じ単弁12弁の蓮華文。また回廊の角に使用されたと思われる双頭鴟尾が出土した。双頭単胴の鴟尾は国内唯一。
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