ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンでの活動
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キッス脱退後、ヴィニーは旧友ロバート・フライシュマンとヘヴィメタルバンド「ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン」を結成。メンバーはヴィニー(リードギター)、ロバート(ボーカル)、ダナ・ストラム(ベース)、ボビー・ロック(ドラム)。 当初のボーカリストはマーク・スローター(後にダナ・ストラムと共にスローターを結成)の予定だったが、マークがヴィニーに送ったオーディションテープに連絡先を書き忘れたため連絡が取れず、仕方なく旧友のロバートを起用した。 1986年にアルバム『ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョン(VINNIE VINCENT INVASION)』を発表。キッス在籍時には思うように披露できなかった超絶な早弾きギタープレイを前面に押し出し、ヴィニーのギタープレイばかりが目立つ内容となっている。デモテープを聴いた所属レコード会社の社長からは、「凄い! まるで侵略(インヴェイジョン)しているようだ」と評され、新人としては好成績を記録した。キッスでもレコーディング候補だった収録曲「バック・オン・ザ・ストリート(BACK ON THE STREETS)」は、後にジョン・ノーラムのアルバム『トータル・コントロール』でカヴァーされた。エース・フレーリーのソロバンドのフレーリーズ・コメットもライヴでカヴァーした。 ツアーの直前にロバートは脱退。後任には本来加入するはずだったマーク・スローターが加入。収録曲の「ボーイズ・アー・ゴナ・ロック(BOYZ ARE GONNA ROCK)」のPV撮影はロバート脱退後に行われたが、ロバートの音声はそのままで映像はマークという、前代未聞の体制で撮影された。 1988年には、第2作目『オール・システムズ・ゴー(ALL SYSTEMS GO)』を発表。ギタープレイばかりが目立った前作の反省から、バンド全体のサウンドを重視して制作された。収録曲の「ラヴ・キルズ」は、映画『エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃』のサウンドトラックに使用され、PVではヴィニーがフレディのコスプレをしている。アルバム発表後はアイアン・メイデンやアリス・クーパーの前座も務めたが、ヴィニーのあまりのワンマン振りに、彼を除くメンバーが全員脱退。ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンは消滅した。 なお、2003年に両作品をデジパックに収めた限定版が1,000セット発売された他、同年にリマスタリングされて再発されている。その際に「オール・システムズ・ゴー」の収録曲「ラヴ・キルズ」は一部編集され、インスト曲はカットされている。
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