ルーン文字
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/16 09:04 UTC 版)
ルーン文字(ルーンもじ)は、ゲルマン人がゲルマン諸語の表記に用いた古い文字体系であり、音素文字の一種である。起源には諸説あるが、北エトルリア起源の北イタリア文字から借用したとする説が有力である(エトルリア文字)[1]。成立時期は不明であるが、確認されている最初期のルーン銘文は2世紀あるいは3世紀頃のものである[2]。ラテン文字に取って代わられて使用されなくなったが、スカンディナヴィアでは中世後期まで用いられた。一部の地域ではルーンの知識は初期近代まで民間に残存していた[3]。
- ^ 日本大百科全書(小学館)
- ^ ページ, 菅原訳 (1996), p. 10, p. 16, p. 50.
- ^ エーノクセン, 荒川訳 (2007), p. 9, p. 165.
- ^ 近年、エトルリア文字やギリシア文字、 ラテン文字の元になった、カルタゴ人のフェニキア文字の直接の影響のもとにルーン文字が生まれたとする説も提唱されている。Theo Vennemann/Robert Mailhammer : The Carthaginian North. Semitic influence on early Germanic (John Benjamins Publishing Company,2019). – Wolfgang Krischke: Runen aus Karthago. Untertitel: Sprachwissenschaftler streiten über den Ursprung des Deutschen. Haben afrikanische Händler ihre Sprache und Schrift an die Nordseeküste gebracht? Aus: Frankfurter Allgemeine Zeitung, 17.06.2020. Nr.138, Seite N 6.
- ^ Maxine Snowden『北極・南極探検の歴史 極限の世界を体感する19のアクティビティ』丸善出版、2016年、11頁。ISBN 978-4-621-30068-8。
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