ルビ用字形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)
日本語では漢字などに読み仮名として小さなルビを振ることが行われるが、一部の日本語のOpenTypeフォントはフィーチャータグによりルビ用字形(rubyタグ)への切り替えが可能となっている。小さいサイズでも読みやすいように細めの本文書体でルビ用仮名が太めに作られるなど、標準仮名とルビ用仮名とではデザインが異なる。かつては、ルビ用字形では拗促音などを示す小書きの仮名も標準サイズとされた。これは活字組版ではルビ用の小書き仮名が用意されなかったことの名残であると考えられる。商用日本語OpenTypeフォントの文字セットとして事実上の標準となっているAdobe-Japan1では、2000年の追補4(Adobe-Japan1-4)でCID 12639〜12869に、2002年の追補5(Adobe-Japan1-5)でCID 16412〜16468にルビ用字形を割り当てている。これらのルビ用字形には、JIS X 0208に収録されたすべての小書きの仮名(追補4)とJIS X 0213に収録されたすべての小書きの仮名(追補5)が含まれる。2010年代初めまでには、書籍でルビに小書きの仮名を使用する例が増えている。
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