ラテン語詩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/25 07:17 UTC 版)
カエスーラはラテン語詩でも広く使われた。 Arma virumque cano, || Trojae qui primus ab oris -- ウェルギリウス『アエネイス』の冒頭。大意「私は武器と男について歌う、 || 男は最初トロイアの岸辺から……」。 この行は中間に「,」を置いて、はっきりとカエスーラを示している。ダクテュロス・ヘクサメトロスでは、言葉の終わりが韻脚の最初か最後と一致しない場合でもカエスーラが生じる。しかし、現代の韻律学では、終わりが詩行の中の耳で聞き取れる休止と一致する時のみ、カエスーラと呼ぶ。古典詩のエレゲイオン(Elegiac couplet)形式はダクテュロス・ヘクサメトロス行の後にダクテュロス・ペンタメトロスがつくが(「エレジー#古典詩のエレジー」参照)、ペンタメトロスはしばしばよりはっきりとカエスーラを表す。 Cynthia prima fuit; || Cynthia finis erit. -- セクストゥス・プロペルティウス『Cynthia was the first; Cynthia will be the last』。大意「キュンティアは最初; || キュンティアは最後」。
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