メルゼブルクの「馬の呪文」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 07:48 UTC 版)
「フッラ (北欧神話)」の記事における「メルゼブルクの「馬の呪文」」の解説
「メルゼブルクの呪文」の2編のうちの1つ(「馬の呪文」)は古高ドイツ語で記録されたもので、フォラについての言及されている。呪文ではフォルとヴォーダンと共に森に馬を進め、そこでバルドルの子馬が足をくじいたかについて述べている。シントグント(英語版)が呪文を歌い、シントグントの姉妹のスンナが呪文を歌い、フリーア(=フリッグ)が呪文を歌い、フリーアの姉妹のフォラが呪文を歌い、ついにはヴォーダンが呪文を唱う。続く行で子馬の骨が癒される。呪文は以下の通りである。 Phol and Wodan went to the forest.Then Balder's horse sprained its foot.Then Sinthgunt sang charms, and Sunna her sister;Then Friia sang charms, and Volla her sister;Then Wodan sang charms, as he well could:be it bone-sprain, be it blood-sprain, be it limb-sprain:bone to bone, blood to blood,limb to limb, so be they glued together. フォルとウォーダン駒にて森に入りたり。バルドルの駒(あるいは主(=ウォーダン)の駒)の前脚脱臼せり。ここにてシントグントとその妹スンナこれに向かいて歌いたり。フリイアとその妹フォラもこれに向かいて歌いたり。彼(ウォーダン)は此れ上手(よ)くしたればなり: 骨の脱臼に際しては、血液の病に際しては、肢の脱臼に際しては、骨は骨へ、血液は血液へ、肢は肢へ、接合すべし。
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