マントルの部分溶融によるマグマの生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 06:34 UTC 版)
「マグマ」の記事における「マントルの部分溶融によるマグマの生成」の解説
中央海嶺に代表されるプレート発散境界は、海洋プレートが外側に広がってゆく場所なので、それを埋めるために地下深部から高温のマントルが上昇してくる。マントルの上昇速度が速いので橄欖岩は地下深部の高温を保ったまま地上近くまで上昇し、そこで部分融解を始めて玄武岩質マグマを生成する。マントルの湧昇流が存在するホットスポットでも同様な状況で橄欖岩が部分融解し玄武岩質マグマを生成する。日本列島に代表されるプレート沈み込み帯では、海水を含んだ海洋プレートが地下へ斜めに沈み込む。地下深部でプレートから絞り出された水はその上にあるマントルの橄欖岩の部分融解温度を低下させて、マグマを生成する。これら橄欖岩が部分溶解した玄武岩質マグマを本源マグマと呼ぶ。
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