ペノブスコット川復活計画
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「メイン州」の記事における「ペノブスコット川復活計画」の解説
同州を流れるペノブスコット川の「大西洋鮭」は州の特産物である。しかし、20世紀初頭からこの川に数基の発電用ダムが設置されたため、鮭の遡上が阻害され、2000年代には遡上数が1,000匹を切った。ペノブスコット族は同川での鮭漁を生業とし、連邦法で漁業権を保証されているインディアン部族であるが、保留地内のダムの影響で、鮭の収穫を祝う伝統儀式も行えなくなった。初ものの鮭はアメリカ大統領の献上物にもなっているが、1992年より中止されている。 2003年10月6日、4年越しの「ペノブスコット川復活計画」として、州・連邦政府、環境保護団体、ペノブスコット族が2,500万ドルを共同出資してダム所有会社からダムを買い取る五者協定が結ばれた。ペノブスコット族は代替貯水池として保留地を4ヘクタール水没させられるが、保留地の2基のダムは破壊され、2010年までに残りのダムに魚道が作られる。この計画によってアメリカウナギやシマスズキなど、大西洋鮭以外の絶滅寸前魚種も軒並み復活するものと期待されている。
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