ベゼキルスキーによる編曲版
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「ワルツ・スケルツォ (チャイコフスキー)」の記事における「ベゼキルスキーによる編曲版」の解説
チャイコフスキーと同年代のロシア人ヴァイオリニストであるワシリー・ベゼキルスキーは、チャイコフスキーの死後、初版と同じユルゲンソン社から自身の手になる編曲版(ピアノ伴奏による)を出版した。このバージョンでは、ヴァイオリンパートがより技巧的に改変されるだけにとどまらず、全曲を通して大小複数のカットが施され、569小節ある原曲が332小節にまで短縮された。さらに、中間部に置かれたカデンツァの直前には、原曲にないブリッジが挿入されている。 このように、チャイコフスキーによる原曲と大きく異なる形をとるベゼキルスキー版であるが、ヴァイオリニストたちからの圧倒的な支持を得て、原曲よりも頻繁に演奏されることとなる。2020年現在においても、商業録音の大半はこのバージョンが用いられているほか、ジョーゼフ・ギンゴールド校訂版をはじめ、ベゼキルスキー版に基づく楽譜が複数出版されている。
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