プロゲステロン剤(ぷろげすてろんざい)
作用のメカニズムは複雑でよく分かっていないのですが、多量のプロゲステロン剤を服用すると乳がん細胞の増殖が抑えられることが分かっています。乳がんの治療には、合成プロゲステロン剤(MPA:酢酸メドロキシプロゲステロン)が使われます。抗エストロゲン剤(タモキシフェン)が効かなくなった乳がんにも効果が期待でき、またレセプターが陰性の場合にも若干の効果が期待できます。他のホルモン剤が効かなくなったときに用いられることが多いです。また抗がん剤による食欲減退を軽減する作用のため、抗がん剤とともに用いられることもあります。飲み薬で、1日3回服用します。商品名は「ヒスロン」です。副作用はやや強く、肥満、食欲増進、血栓症、性器出血、気分の高揚感などがあります。
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