プライマシィ指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 14:50 UTC 版)
プライマシィ指数(Index of primacy、首位性指数)は、プライメイトシティ(首位都市)の首位性(プライマシィ、primacy)を測定する指標である。この値が高いほど首位性が高い、すなわちプライメイトパターンに近いと言える。プライマシィ指数は第1位の都市の人口を第2位の都市の人口で割って算出する。例えばフランスの場合、パリ大都市圏の人口が931.9万人、第2位のリヨン大都市圏の人口が126.2万人(いずれも1990年現在)であるから、プライマシィ指数Iは、I=931.9/126.2≒7.384となる。日本の場合、関東大都市圏の人口が37,273,866人、第2位の近畿大都市圏の人口が19,302,746人(いずれも2015年10月1日現在、国勢調査)であるから、プライマシィ指数Iは、I=37273866/19302746≒1.931となる。発展途上国、とくにラテンアメリカ諸国は高い値を示す。 首位性が高い(プライマシィ指数が高い)ことは、国全体の規模の経済・集積の経済の恩恵を受けることができるとする肯定的見解と、生活水準の不均衡や農村の退廃をもたらすとする否定的見解の両方がある。
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