ブルックリンとニュージャージーをスタテンアイランド経由で結ぶトンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/25 05:22 UTC 版)
「スタテンアイランドトンネル」の記事における「ブルックリンとニュージャージーをスタテンアイランド経由で結ぶトンネル」の解説
かつてのペンシルバニア鉄道も、ブルックリンとスタテンアイランドを結ぶ主に貨物鉄道用のトンネルを1893年に計画していた。ペンシルバニア鉄道はまた、ブルックリンからジャージーシティに至る、10年以上後にクロスハーバー鉄道トンネルとして計画されることになる経路をおおむねなぞるトンネルをも提案していた。1920年代から1940年代にかけて、政府の計画立案者はこのプロジェクトを実現しようと努力していたものの、結局着手されることはなかった。 1935年1月に、ニューヨーク市長のフィオレロ・ラガーディアは、「湾横断貨物トンネルの検討の概要(スタテンアイランド経由)」と呼ばれる報告書を作成するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社を助けるように応じた。この報告では、ニュージャージーからスタテンアイランドを経由する貨物トンネルについて4つのルートを詳細に検討していた。しかし、唯一可能であると思われる案は、ブルックリンのベイリッジ支線(英語版)の末端から、ニュージャージー州グリーンビル(英語版)にあるグリーンビルヤード(英語版)へ結ぶもので、スタテンアイランド経由またはニューヨーク港横断のどちらも可能性があるとされた。スタテンアイランド経由のトンネルは3500万ドルかかると見込まれ、さらに2800万ドルを追加すれば旅客線としても使用しうるとしたが、その他の費用の関係でニューヨーク港横断直行経路の方が安いとされた。 1978年にパーソンズ・ブリンカーホフ・クエード・アンド・ダグラス(英語版)がブルックリンからニュージャージーへのトンネルについて、スタテンアイランド経由も含めて4つのオプションを検討した。そのうちの1つにはグリーンビルヤードからベイリッジ支線まで直行するものや、またニュージャージーからマンハッタンへの連絡もあった。検討されたのは電気鉄道線用の1本のみのトンネルであった。グリーンビル-ブルックリン間のトンネルは約3億3100万ドルかかるとされ、スタテンアイランドからブルックリンへのトンネルに約4億500万ドルかかることに比べて安価であるとされた。
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