フランシス・コールズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 02:42 UTC 版)
「ホワイトチャペル殺人事件」の記事における「フランシス・コールズ」の解説
ホワイトチャペル殺人事件の捜査資料に含まれている最後の事件は、1891年2月13日に発生した。この日の午前2時15分、ホワイトチャペルのチェンバー・ストリートとロイヤル・ミント・ストリートの間のガード下の通路であるスワロー・ガーデンズで、売春婦のフランシス・コールズ(英: Frances Coles)が殺害された。コールズが襲われてまもなく、アーネスト・トンプソン(英: Ernest Thompson)巡査が遺体を発見した。後頭部に小さな傷があることから、コールズは地面に激しく叩きつけられたあとに喉を切られたことが示唆されている。喉は少なくとも2回切られており、左から右に切られたあと、もう一度切られた。ほかには遺体に切り刻まれた傷はなかった。アーノルド警視とリード警部補がすぐに近隣のリーマン・ストリート警察署から到着した。先の殺人事件の捜査を担当していたドナルド・スワンソン警部とヘンリー・ムーア警部は5時までには到着した。少し前にコールズと一緒にいるところを目撃されたジェームズ・サドラー(英: James Sadler)という男性が警察に逮捕され、殺人で告発された。スワンソンやムーアが、サドラーの過去の経歴や前のホワイトチャペル殺人事件の際にどこにいたかということを目立つやり方で捜査したことから、警察はサドラーが切り裂きジャックと疑っていたことが伺える。しかし、3月3日に証拠不足からサドラーは釈放された。
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