ネストレ・アーラントとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ネストレ・アーラントの意味・解説 

ネストレ・アーラント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 08:12 UTC 版)

ネストレ・アーラントNestle-Aland)は現代のギリシア語新約聖書テキスト。正式名称は「ギリシア語新約聖書」を意味するラテン語の「Novum Testamentum Graece」(ノーウム・テスタメントゥム・グラエチェ)である。ドイツの聖書学者エベルハルト・ネストレドイツ語版1851年-1913年)が1898年に編集・出版したのが始まりである。第13版からは事業は息子のエルヴィン・ネストレに引き継がれ、更に1950年代からは同じくドイツの聖書学者で宗教改革の研究者でもあるクルト・アーラントドイツ語版1915年-1994年)が編集責任者となったため、一般的に「ネストレ・アーラント」と呼ばれる。初版が発行されて以来、ギリシア語テキストの研究の進展にあわせて改訂が繰り返されており、最新版は第28版である。現在の学問水準から考えうる最高のテキストであるといっても過言でなく、現代日本語訳の「新共同訳聖書」や「新改訳聖書」などの新約聖書の翻訳元となっている[1]。しばしば「NA」という略称で呼ばれ、たとえば第28版であれば「NA28」と呼ばれる。


  1. ^ 新共同訳の場合には底本は世界聖書連盟(United Bible Societies)発行の『ギリシア語新約聖書』の第三版であるが、これは本文に関する限りネストレ・アーラントの第26版(27版も本文は変更がない)と同一のものである。


「ネストレ・アーラント」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ネストレ・アーラント」の関連用語

ネストレ・アーラントのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ネストレ・アーラントのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのネストレ・アーラント (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS