ニセ・クリスタルズと謎のレコーディングとは? わかりやすく解説

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ニセ・クリスタルズと謎のレコーディング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 14:39 UTC 版)

クリスタルズ (アメリカ合衆国のグループ)」の記事における「ニセ・クリスタルズと謎のレコーディング」の解説

フィル・スペクターは「ヒー・ヒット・ミー」の失敗後すぐ、クリスタルズ使ってジーン・ピットニー作の「ヒーズ・ア・レベル」(He's A Rebel)をレコーディングしようとしていた。しかし、ニューヨーク拠点とするクリスタルズは、ロサンゼルス本拠を置くスペクターの下に迅速に移動できず、他のバージョンリリースされないうちにこの曲をプロデュースしてしまいたかったスペクターは、LAにいたダーレン・ラヴと彼女のバッキング・グループのブロッサムズ使ってレコーディング、その音源クリスタルズ名義リリースしてしまった(この曲はもともとシレルズオファーしたものであったが、シレルズメンバーはその反体制的歌詞難色示しオファー断っていた)。この曲は(本人たちのレコーディングではないにもかかわらずクリスタルズ少女グループからワイルドな大人歌手イメージチェンジさせることになり、後のグループシャングリラスの「リーダー・オブ・ザ・パック」など)への布石にもなり、皮肉なことに全米No.1にまで上りつめてグループ最大ヒットとなった。続く「愛しているんだもの」(He's Sure the Boy I Love)も同じくラヴブロッサムズ歌唱使用され11位まで上昇したクリスタルズ名義次作Let's Dance The Screw - Part I」は、当時ラジオではオンエアされる可能性極めて低い6分近く長い曲で、短いフレーズ繰り返すだけの単調無表情な歌詞と、スペクター得意のウォール・オブ・サウンドとは程遠い薄っぺらなバッキング構成された、ポップミュージック史上もっとも奇妙な作品のひとつである。このレコーディング本当クリスタルズのものか、ラヴブロッサムズのものなのかは今もって不明である。結局この曲はシングルとしてリリースされなかった。

※この「ニセ・クリスタルズと謎のレコーディング」の解説は、「クリスタルズ (アメリカ合衆国のグループ)」の解説の一部です。
「ニセ・クリスタルズと謎のレコーディング」を含む「クリスタルズ (アメリカ合衆国のグループ)」の記事については、「クリスタルズ (アメリカ合衆国のグループ)」の概要を参照ください。

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