ドゥグラト氏の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 20:14 UTC 版)
『元朝秘史』『集史』といった史料によると、ドゥグラト氏はモンゴル部の伝説上の始祖であるボドンチャルの血を引くドグラダイを始祖とする集団で、ニルン(モンゴルの支配集団)に属していた。ただし、ドグラダイがボドンチャルから何世代下の子孫かは『元朝秘史』と『集史』では記述が異なっており、正確な系図は不明である。『元朝秘史』によるとドグラダイにはシジウダイ、ウルウダイ、マングダイという兄弟がおり、それぞれシジウト氏、ウルウト氏、マングト氏の始祖になったという。 チンギス・カンの時代にはドゥグラト氏はそれ程有力な集団ではなかったようで、十三翼の戦いでダアリタイ・オッチギン率いる第7翼に所属して闘ったこと以外、『元朝秘史』や『集史』などの史料にはドゥグラト氏の活躍について殆ど何も伝えていない。13・14世紀にドゥグラト氏がどのような変遷を辿ったか不明であるが、14世紀末頃からドゥグラト氏はモグーリスタン・ハン国の有力集団として歴史上に表れるようになる。
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