デリダによる批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 07:34 UTC 版)
「クロード・レヴィ=ストロース」の記事における「デリダによる批判」の解説
橋爪大三郎の分析によると、 ジャック・デリダは、従来のパロール(話し言葉)中心の言語分析(ロゴス中心主義(en:Logocentrism)、音声中心主義(en:Phonocentrism)という語をデリダは使った)に反対し、エクリチュール(文字)を重視せよと主張していた。 そのデリダから見ると、レヴィ=ストロースは音韻論を人類学に持ち込み、なおかつ社会が出来てから文字が出来るという後成説を採っているので、デリダの批判するロゴス中心主義者と映る。 そのため、デリダは、レヴィ=ストロースを批判したとされる。 しかし、同じく橋爪大三郎の指摘によれば、レヴィ=ストロースの主張とデリダの批判の間には噛み合っていない部分が多く、またレヴィ=ストロースの専門(人類学)とデリダの専門(言語分析)は必ずしも矛盾しないとされ、すなわちデリダによる批判という見解にはやや的外れな点があるとされる。
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