デストロイガンダム
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デストロイガンダム (DESTROY GUNDAM) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、および劇場用アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する、モビルスーツ (MS) に分類される[注 1]架空の有人式人型ロボット兵器の1つ。「地球連合軍」に属する。MS形態への変形機構を持つ。操縦には生体CPUの存在が不可欠で、劇中では第81独立機動群「ファントムペイン」所属のステラ・ルーシェをはじめとした「エクステンデッド」たちが搭乗する。「デストロイ」は英語で「破壊」を意味する。メディアや関連商品では「デストロイガンダム」と公称されるが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』作中内の設定においては、同作の他のガンダムタイプ同様に「デストロイ」と呼称される。
注釈
- ^ MSとする資料[1][2]、モビルアーマー (MA) として扱う媒体も見られる[3][4]。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』アニメ公式サイトのメカニック解説では、MSとして扱われている。
- ^ 型式番号は、"Gressorial Fortress Armament Strategic" を略したもので、「戦略装脚兵装要塞」を意味する[5]。
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』および『SDガンダム GGENERATION シリーズ』。後者ではライブラリーにも明記されている。
- ^ 後期GAT-Xの系譜図と繋がりをもつ資料も見られる[9]。
- ^ 変形シーケンスはフライトユニットを上半身に被って下半身を180度回転させ、脚部を鳥脚状に変化させることによって行われる。コクピットのスイッチ1つで変形することが可能であり、変形した脚部によって砲撃時の反動相殺能力も向上する[2]。
- ^ 制圧用の移動砲台としてMA形態、対MS戦用にMS形態を使い分けるとした資料も見られる[11]。
- ^ デストロイには専用のパイロットスーツが用意されている。コクピットもエクステンデット専用のもので、ナチュラルの操縦は不可能[2]。
- ^ 劇中では、MA形態時に接近戦を仕掛けてきたバクゥを陽電子リフレクターで弾き飛ばして踏み潰したほか、MS形態時にビームサーベルで斬りかかられた際はシールドで防御して即座に反撃するなど、接近戦がまったくできないわけではない。
- ^ 『C.E.73 Δ ASTRAY』ではファンフェルト・リア・リンゼイの搭乗機がMS形態で前方や上方に向けて発射している姿が確認できる[14]。
- ^ ベルリンにもザフト駐留軍がいたが、こちらも圧倒的な火力の前に太刀打ちできず、瞬時に殲滅させられた。
- ^ また、作中ではデストロイの再起動後、ミネルバが迎撃のために同機へ副砲トリスタンの照準を定めている。
- ^ ヘブンズベースやダイダロスに配備されていた機体は、ファントムペイン以外の特殊部隊などから徴用したエクステンデッドが搭乗していたとされている[19]。このタイプは、劇中で「ブーステッドデストロイ」と呼ばれていた。小説版においては搭乗するエクステンデッドに薬物投与と専用の調整が施されていたことが言及されている[20]
- ^ 本作品では本機も他のMSと同様に大半のシーンが3DCGで描かれているが、このシーンは監督の福田己津央がかつて演出を担当したテレビアニメ『機甲戦記ドラグナー』最終話におけるD-1カスタムとファルゲンによるギルガザムネの撃破シーンへのリスペクトやオマージュも込めて演出を担当した[21]ほか、同作品のオープニングアニメーションや第46話のメカニック作画監督を担当したことでも知られる大張正己がメカニック作画監督を担当した手描きシーンの1つともなっている[22]。
出典
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 下巻』メディアワークス、2007年11月15日初版発行、4-5頁。(ISBN 978-4-8402-4087-1)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、116-119頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
- ^ a b 『月刊ホビージャパン』2005年7月号、ホビージャパン、105頁。
- ^ 『週刊ガンダム・ファクトファイル 第140号』デアゴスティーニ・ジャパン、2007年7月3日、31頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、138頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
- ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』メディアワークス、2012年12月、154頁・437頁。(ISBN 978-4048912150)
- ^ 『ガンダムの常識 モビルスーツ大百科 ガンダムSEED 連合・オーブ篇』双葉社、2011年11月、52-53頁。ISBN 978-4575303667
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSV編』ホビージャパン、2006年3月31日初版発行、12-13頁。(ISBN 4-89425-415-8)
- ^ 『グレートメカニック18』双葉社、2005年9月、74-75頁。ISBN 978-4575464283
- ^ 『グレートメカニック17』双葉社、2005年6月、72-73頁。ISBN 978-4575464276
- ^ a b 『グレートメカニック20号』双葉社、2006年3月、139-142頁。(ISBN 9784575464306)
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 下巻』メディアワークス、2007年11月15日初版発行、69頁。(ISBN 978-4-8402-4087-1)
- ^ a b c 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY オフィシャルファイル メカ編Vol.3』講談社、2005年9月、8-9頁。ISBN 978-4063671575
- ^ ときた洸一『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』2巻、角川書店、2007年6月、103-104頁。(ISBN 978-4047139329)
- ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集2015』メディアワークス、2015年6月発売、502頁。(ISBN 978-4048650960)
- ^ 『公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 誓いの宇宙』角川書店、2005年12月、52頁。(ISBN 978-4048539272)
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSV編』ホビージャパン、2006年3月31日初版発行、198頁。(ISBN 4-89425-415-8)
- ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 上巻 真実を求める者』メディアワークス、2006年7月15日初版発行、173頁。(ISBN 4-8402-3473-6)
- ^ 『パーフェクトアーカイブス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』竹書房、2006年5月、168-170頁。 (ISBN 978-4812426876)
- ^ 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4 示される世界』角川書店、2005年11月1日初版発行、244-245頁。(ISBN 4-04-429111-X)
- ^ “機動戦士ガンダムSEED FREEDOM:福田己津央監督に聞くMS裏話 ゲルググ、ギャン、ズゴック登場の理由 「ドラグナー」への思い”. MANTANWEB (MANTAN). (2024年2月4日) 2024年3月18日閲覧。
- ^ @G1_BARIの2024年1月28日のポスト、2024年3月18日閲覧。
- 1 デストロイガンダムとは
- 2 デストロイガンダムの概要
- 3 関連項目
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