チンチンナブルムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チンチンナブルムの意味・解説 

チンチンナブルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 17:45 UTC 版)

チンチンナブルム: tintinnabulum, : tintinnabulum, : tintinnabulum)は、古代ローマ時代に使われた魔除けの一種。それは風鈴または組み合わされた鈴であり、大抵の場合勃起した陰茎をかたどっていた。その外見と音に邪視を遠ざけて[1]幸運と繁栄を呼び込む働きがあると信じられた。使用頻度は多くはないが、tintinnumの語形もある[2]。なお、カトリック教会で使用する鈴もtintinnabulum: tintinnabulum, : bell, : Handgloche, : cloche)と呼ぶ[3]が、本稿では古代ローマの魔除けについて述べる。


  1. ^ a b news.livedoor.com 2023.
  2. ^ a b c Adams 2007, p. 321.
  3. ^ 新カトリック大事典編纂委員会 編『新カトリック大事典』研究社、2002年、522頁。ISBN 4-7674-9013-8 
  4. ^ José María Blázquez Martínez (1984). “Tintinnabula de Mérida y de Sasamón (Burgos)”. Zephyrus (Ediciones Universidad de Salamanca) 37: 331-335. ISSN 0514-7336. https://revistas.usal.es/uno/index.php/0514-7336/article/view/7804/7830 2024年1月29日閲覧。. 
  5. ^ Montserrat 2013.
  6. ^ a b Taylor 2005, p. 95.
  7. ^ Fanin 1871, p. 58.
  8. ^ a b c Johns 2000, p. 67-68.
  9. ^ Deiss 1989, p. 38.
  10. ^ 堀上英紀「生命科学からみた生殖器崇拝」『法政大学教養部紀要』第113-114号、法政大学教養部、2000年2月、17-44頁、doi:10.15002/00004656ISSN 02882388NAID 120001613953 
  11. ^ Bronze phallic wind chime (tintinabulum)”. The British Museum. 2015年10月18日閲覧。
  12. ^ Duncan Fishwick (1990). The Imperial Cult in the Latin West: Studies in the Ruler Cult of the Western Provinces of the Roman Empire Vol.Ⅱ Part 1. Koninklijke Brill N.V.. p. 505. ISBN 90-04-07105-9 
  13. ^ Taylor 2005, p. 83.
  14. ^ a b c d e Hervé Gouriou (2006-03-23). L'art campanaire en Occident. Les éditions du Cerf. p. 80. ISBN 2-204-07612-0 
  15. ^ Larissa Bonfante, ed (1986). Etruscan Life and Afterlife: A Handbook of Etruscan Studies. Wayne State University Press. p. 252. ISBN 0-85668378-7 
  16. ^ Fanin 1871, p. 58-63.
  17. ^ ヤマザキマリ (2011). テルマエ・ロマエ 第2巻 (ビームコミックス) 
  18. ^ 「これはすごい!」声優の神尾晋一郎が衝撃を受けた昆虫の学名”. sankei.com (2022年9月1日). 2023年1月1日閲覧。
  19. ^ Charlton T. Lewis; Charles Short (1951) [1879]. A Latin Dictionary. Oxford: Clarendon Press. p. 1873 
  20. ^ Félix Gaffiot (1934). Dictionnaire illustré latin-français. Hachette. p. 1577 
  21. ^ 『小学館ロベール仏和大辞典』(初版第1刷)小学館、1988年12月10日、2394頁。ISBN 4-09-515201-X 
  22. ^ 穎原退蔵、尾形仂(編)『江戸時代語辞典』角川学芸出版、2008年11月30日、913, 916頁。ISBN 978-4-04-621962-6 
  23. ^ 日本語のちんちんを、仮にチンチンナブルムに由来するとした場合、/tintin/が[tɕiʑin]や[tɕiɲ̟d͡ʑin]に変化せず、そのまま「ちんちん」として継承されていることは不自然であるとする反論がありうる(日琉祖語#濁音の起源参照)が、漢語を経由して借用されたならば二つの/tin/が独立の形態素として認識されて一番目の/n/の前鼻音化ないし後続する/t/の濁音化が阻害され「ちんちん」の形態が保たれることが十分に考慮されうる(例:文鎮ぶんちん)。しかしながら、口語として最後期のラテン語とされる中世ラテン語の使用時期は遅くとも7世紀までであり、それまでに上代日本語との言語接触は記録されておらず、また「ちんちん」が江戸期まで文献に現れないことも説明できない。日本語と接触している他言語(漢語朝鮮語サンスクリット語等)を経由して「ちんちん」となったとしても、それらの言語におけるチンチンナブルムという単語の使用が確認できないことの説明もまたできない。


「チンチンナブルム」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  チンチンナブルムのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チンチンナブルム」の関連用語

チンチンナブルムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チンチンナブルムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチンチンナブルム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS