チュネルペトンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 両生類 > 有尾目 > チュネルペトンの意味・解説 

チュネルペトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 02:39 UTC 版)

チュネルペトン
Chunerpeton tianyiensis
地質時代
ジュラ紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Urodela
亜目 : サンショウウオ亜目 Cryptobranchoidea
: オオサンショウウオ科 Cryptobranchidae
: チュネルペトン属 Chunerpeton
  • C. tianyiensis

チュネルペトンChunerpeton)は約1億5,000万年前(ジュラ紀中期)の中国東北部の遼寧省に生息していた絶滅両生類であり、知られている最古の有尾類の一つである。学名は「初期の這うもの」の意。

かつてこの地方では火山活動が活発であり、髫髻山層英語版からは火山灰によって生き埋めになった極めて保存状態の良い大量の化石が発見されている。本種も幼生から変態途中の個体、全長20cmほどの成体にいたるまで、さらに軟組織の印象化石や胃の内容物まで保存されており、生態やライフサイクルまで判明した[1]

やや小型でなめらかな皮膚と外鰓を持っていたが、全体として現生のオオサンショウウオ科に非常に類似している。これにより今まで新生代暁新世(約3,000万年前)までしかわかっていなかったオオサンショウウオ類の起源は一気に遡り、また当時からほとんど体制が変わっていないことが判明した。

脚注

  1. ^ Carroll,Robert R.(2009). The Rise of Amphibians: 365 Million Years of Evolution .Johns Hopkins University Press. p.269-273.




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チュネルペトン」の関連用語

チュネルペトンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チュネルペトンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチュネルペトン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS