サイクロン粉体分離方式を使わないサイクロン方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 13:43 UTC 版)
「掃除機」の記事における「サイクロン粉体分離方式を使わないサイクロン方式」の解説
一方、モースのサイクロン粉体分離方式を使わない掃除機でも、吸い込んだ空気を回転させて、遠心力で大きなゴミや砂などを分離させている機種は、サイクロン方式と呼ばれる事が多い。ただし、この排気にはまだ微粒状のホコリが多量に含まれているため、別途フィルターで濾過する必要がある。機種によっては、空気と粉体との分離の大半をフィルターに頼るため、真空掃除機との区別は曖昧である。 多くは蛇腹になったフィルターか、ヒダが放射状になった菊花形フィルターを使用して集塵効率を上げており、吸込仕事率は紙パック方式とほとんど変わらないものもある。 欠点は、フィルターの目詰まりによる吸込仕事率の低下である。そのため、サイクロン粉体分離方式を使う方式と比べて、非常に頻繁なフィルター洗浄を要する。ただし、自動的にフィルターのチリを叩き落す機構を持った機種も多い。こまめにフィルターの水洗浄をすれば、吸込仕事率の低下は避けられる。なお補助としてティッシュペーパーを使用することが推奨されている製品もある。その場合、濾過面積が減って多少吸引力の低下が起こる一方、ティッシュペーパーを使わない場合に比べてゴミ捨てが簡単、清潔となるなど、紙パック式の利点の一部も併せ持つ。
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