グリミイ(Glymii)
ヘリックス種(Helix) グリムさんのアイビーと言われるが「グリムさんて、誰?」という投書がイギリスのアイビー協会かどこかににあったようだ。何と答えたのか聞き忘れた。 イギリスの専門家には真面目に調べて、19世紀の幾つかのカタログにこの名があるがこれを栽培しているナーサリイや園芸家を調べてもグリムという名前は見あたらないと書いた人がいる。 このアイビーについての記録は1867年に書かれたものがあり、グリム兄弟が「赤ずきんチャン」や「何匹だかの子豚」の話を童話にまとめた頃と時代が重なる。 赤ずきんチャンは森の入り口で花やアイビーを摘み取っておばあちゃんの所へ駆けていったのかもしれない。 それはさておきこのアイビーは冬場にディープ・パープルに変色するものの一つで非常に黒くなる。 普通のアイビーは冬前に施肥をして色の劣化を防ぐことができるがこれにはその手段は通じない。 冬が深まるにつれて色が濃くなっていく。 小葉だが厚みがあるのでもとのグリーンに戻るのも他のアイビーより遅くなる。2.5センチ×3センチほどで葉型が揃う。 これが黒から綺麗なグリーン戻った頃はもう軽く汗ばむ初夏になっている。 生け花アイビーとも呼ばれ、成長が速く、夏には濃い緑色。 白斑のアイビーと組み合わせて色の対比を楽しむとよい。生け花、吊り鉢、寄植え向き。 類似品にニグラー、アトロパープレア、ノウビイ・エイト、ダーク・ナイトなどがある。 (アトロパープレア参照) |
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