クロス‐かいはつ【クロス開発】
クロス開発
【英】cross development
クロス開発とは、実行環境とは異なるシステムで開発を行うことである。
クロス開発は、制御機器や携帯電話などの組み込みシステム分野における基本的な開発手法であり、ソフトウェアが実行される機器上で開発を行うことができないようなケースで用いられる。組み込みシステムのCPUやOSなどとワークステーションやパソコンなどのCPUやOSなどが一致しないことから「クロス開発」と呼ばれている。
例えば、Windowsアプリケーションであれば、Windowsを搭載したパソコン上でソフトウェアを開発してそのまま実行モジュールが動くように開発環境も実行環境も同じであるが、組み込みシステム開発ではワークステーションやパソコン上で対象機器のソフトウェアを開発して実行モジュールは対象機器に転送する。
クロス開発は、対象機器上で開発作業ができないという難点を克服することが本来の目的であるが、組み込み機器と比較して、CPUやメモリなどのリソースが豊富で画面の大きいワークステーションやパソコンを用いることで開発効率を高めることができるという利点もある。
開発手法: | 下降型プログラミング 継続的インテグレーション 構造化プログラミング クロス開発 モバイルファースト ソフトフォーク スパイラルモデル |
クロス開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 00:56 UTC 版)
「Lazarus (統合開発環境)」の記事における「クロス開発」の解説
Free Pascalはクロス開発環境をサポートする。Lazarusのアプリケーションも、マイクロソフトWindows、Linux、FreeBSDでクロスコンパイルが可能である。macOSでコンパイルしてWindows、Linux、FreeBSDで利用することもできる。macOSへのクロスコンパイルは可能になっているが、まだ一般公開されていない。
※この「クロス開発」の解説は、「Lazarus (統合開発環境)」の解説の一部です。
「クロス開発」を含む「Lazarus (統合開発環境)」の記事については、「Lazarus (統合開発環境)」の概要を参照ください。
クロス開発と同じ種類の言葉
- クロス開発のページへのリンク