キリスト教版画
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「長崎県指定文化財一覧」の記事における「キリスト教版画」の解説
国指定重文としてのキリシタン聖画・版画は2001年現在では存在しない。 名称位置指定日解説銅版画「セビリアの聖母」 長崎市上野町 カトリックセンター 1960年7月13日 慶長2年(1597年)に有馬のセミナリオで制作された版画。原画はセビリア大聖堂壁画をもとにオランダ人ヴィレックスが制作した版画である。明治2年(1868年)、マニラでプチジャン神父が発見し、長崎に持ち帰った。 銅版画「聖家族」 長崎市上野町 カトリックセンター 1960年7月13日 慶長元年(1596年)に有家で制作された版画。原画は1584年に刊行されたマルタン・ド・ヴォスの聖家族図で、原画とは左右が反転している。明治2年(1868年)、マニラでプチジャン神父により発見され、大浦天主堂に献納された。 木版画筆彩「煉獄の霊魂の救い」 長崎市西出津町 出津修道院 1971年2月5日 明治10年代にド・ロ神父が布教用に作成依頼した版画。依頼された絵師や彫師は不明だが、版木は大浦天主堂に保管されている。枠線を凸版木版で印刷したのち、枠線内を彩色したもので、類品は長崎・熊本県下に散在する。 浦頭教会聖教木版画(筆彩三幅) 五島市奥浦町 堂崎教会 1977年1月11日 明治10年代にド・ロ神父が布教用に作成依頼した版画。出津修道院に残存していない「善人の最後」「悪人の最後」「最後の審判」の三点セットが浦頭教会に残存していた。製作技法と目的は出津のド・ロ版画と同じ。
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