キュプリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 21:55 UTC 版)
『キュプリア』(ギリシア語: Κύπρια, Kypria, ラテン語:Cypria)は、古代ギリシアの叙事詩で、トロイア戦争を描いた「叙事詩環」の1つ。叙事詩の環の中ではもっとも早い時代を扱っていて、『イーリアス』はこの後に来る。ただし、作られたのは明らかに『イーリアス』の方が早い。全部で11巻から成り、ダクテュロス・ヘクサメトロス(長短短六歩格)で書かれている。しかし、わずかに断片が残っているだけである。
- ^ ヘロドトス『歴史』ii.117
- ^ Burkert 1992:103。「Chigi vaseに描かれたパリスの審判の絵は『キュプリア』の主な内容が紀元前650年頃には知られていたことを暗示している」。Chigi vaseとは紀元前640年頃の水差しで、パリスの名前は『キュプリア』同様「Al[exand]ros」となっている。Late Protocorinthian Oinochoe: Chigi Vase at utexas.edu
- ^ John Tzetzes『Chiliades』xiii.638.
- ^ Athenaeus, xv. 682 D, F
- ^ Burkert 1992: 101-04.
- ^ アリストテレス『詩学』1459a-b
- 1 キュプリアとは
- 2 キュプリアの概要
- 3 参考文献
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