キャンバー角
車体に取り付けられている車輪を正面から見たときに、車輪縦方向の中心線が垂直線となす角度をいう。車輪の上方が外側に傾斜している状態を正(+)としてポジティブキャンバー、内側に傾斜している状態を負(-)としてネガティブキャンバーという。基準状態では普通+1度前後である。キャンバー角がついていると、タイヤの接地面にキャンバースラストという横向きの力が生じ、コーナリングや直進走行時の安定性に影響を与える。キャンバー角は車輸の上下動や操舵により走行中常に変化しているが、ゼロが望ましい。ハードなコーナリング時には車体のロールが大きくなり、外輪がポジティブキャンバー、内輪がネガティブキャンバーの方向に変化し、両輪ともタイヤのグリップ力を低下させる。
参照 ホイールアライメント、対車体キャンバーキャンバ角
(キャンバー角 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 22:11 UTC 版)
キャンバ角(キャンバかく、英語: camber angle)は、車両の車輪によって作られる角度の1つである。具体的には、前もしくは後ろから見た時の車輪の垂直軸と車両の垂直軸との間の角度である。反り角やキャンバー角とも呼ばれる。ステアリングや懸架装置(サスペンション)の設計において用いられる。もし車輪の上端が下端よりも外側にあるならば、正キャンバ(ポジティブキャンバ)と呼ばれる。車輪の下端が上端よりも外側にあるならば、負キャンバ(逆キャンバ、ネガティブキャンバ)と呼ばれる。
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