カリストー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 02:15 UTC 版)
カリストーあるいはカッリストー(古希: Καλλιστώ, Kallistō)は、ギリシア神話に登場するニュンペーである。日本語では長母音を省略しカリスト、カッリストとも呼ぶ。イタリア語ではカッリスト (Callisto) 。「最も美しい」の意で、この名前は女神アルテミスの添名でもあったことから[1]、アルテミス自身の分身的な性格を持っていたと考えられる[2]。
注釈
- ^ 18世紀初頭にジョセフ・アディソンが「アルカスはこぐま座に変えられた」とする翻案を発表して以降、こぐま座とする説が広まっている[6]。
出典
- ^ パウサニアース、8巻35・8。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.38a。
- ^ Ian Ridpath. “Ursa Major”. Star Tales. 2022年6月4日閲覧。
- ^ Ian Ridpath. “Boötes”. Star Tales. 2022年6月4日閲覧。
- ^ Wolfgang Schadewaldt 著、河原忠彦 訳『星のギリシア神話』白水社、1988年9月10日、28頁。ISBN 4-560-01877-4。
- ^ a b Allen, Richard H. (2013-02-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. p. 420. ISBN 978-0-486-13766-7
- ^ 髙津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.31b。
- 1 カリストーとは
- 2 カリストーの概要
- 3 系図
- 4 ギャラリー
カリストー
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カリストー(Kallistō)はアルカディアのニュムペーであるが、純潔を誓い、アルテミスに従っていた。ゼウスは姿を変えてカリストーに近づき、彼女を愛した。こうして二人のあいだにアルカディアの祖となるアルカスができるが、アルテミスはこれを怒り、彼女を雌熊に変えた(一説では、ヘーラーが、またゼウス自身が、雌熊に変えた)。カリストーはアルテミスによって殺されたとも、息子アルカスがそれと知らず、熊と思い彼女を殺したともされる。 ゼウスはカリストーを憐れんで天に上げ、おおぐま座にしたとされる。息子アルカスはこぐま座となった(なお、うしかい座もアルカスの姿であるとされる)。しかしこのカリストーは、本来は「アルテミス・カリステー」(Artemis Kallistē, もっとも美しいアルテミス)であり、アルテミス自身のことであったと考えられる。
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