ウオルサメンシス(Walthmensis)
ヘリックス種(Helix) この魅力的な小葉は1850年代にイギリスのウオルサムで発見されたもので、解説によると地面を十数センチの厚みで覆っていて、茎は見えず一面に小さな葉がグリーンのマットレスを敷き詰めたようだったそうです。 日本ではこんな状態で繁茂するのは不可能です。梅雨の雨に打たれて、1~2年で全部が枯れてしまうでしょう。 欧米の成育状態をそのまま日本に当てはめるのは無理なことです。 そのことは別の場所で申し上げることにして今はこのアイビーの話です。 イギリスの解説者によると発見者のウイリアム・ポールさんはきわめて謙虚な人だったそうです。 せっかく発見したこの可愛いアイビーいっこうに宣伝しなかったので、1世紀もの間この品種はウオルサム・クロスの彼のナーサリイに埋もれたままだったと言います。 これを取り上げたのはアメリカでした。その後次第に広まったものの、今でもこれを栽培しているナーサリイはイギリスに幾つかあるのみとのことです。 私共はそこから取り寄せました。類似の品種にミセス・ユーリンがあり、どちらも見かけは地味だが眺めるほど愛着が増してくる不思議なアイビーです。 成長は速く枝分かれが少ないので、茂らせるにはピンチを繰り返して下さい。 吊り鉢、寄植えに向きます。(ミセス・ユーリン参照) |
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