みなし額面方式の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:53 UTC 版)
「日経平均株価」の記事における「みなし額面方式の問題点」の解説
基本的に225銘柄の単純平均なので、値がさ株の影響を強く受ける。日経平均株価が東京証券取引所全体の動きを反映していない「歪んだ株価指数である」という見方により、世界の投資家は日経平均株価ではなく、東証株価指数を重視している。特に、ファーストリテイリング1社の値動きが日経平均株価指数全体の値動きの2016年現在は8%を占め、さらに株価寄与度上位のKDDI・ファナック・ソフトバンクグループ・京セラを入れると、株価指数全体の20%を占めることになる。一方、時価総額が最大のトヨタ自動車の指数影響度が2%以下に留まっているなど、5社の株価銘柄の値動きが過度に影響を及ぼしており、そのため日経平均株価は「5桁クラブ」「ユニクロ指数」とも呼ばれ、あくまで「スーパー企業の成績表」であり、日本の株式市場全体の動きを反映していないとの批判がある。また、これら寄与度の大きい銘柄の株価を意図的に動かすことにより、日経平均株価を自己に有利な価格に誘導する投機的な取引もしばしば行われており、問題とされている。
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