びょう‐びょう

実用日本語表現辞典

淼々

読み方：びょうびょう
別表記：淼淼

大海原などが果てしなく広がっているさまを形容する表現。「淼々と」「淼々たる」のように形容動詞として用いられる。「淼」は水（水面）が広いさまを意味する会意文字。「渺々」とも表記される。【例】炎炎烈火、淼淼洪波。（錢小白）

（2022年6月28日更新）

デジタル大辞泉

びょう‐びょう〔ベウベウ〕【^×淼^×淼】

読み方：びょうびょう

［ト・タル］［文］［形動タリ］水面の果てしなく広がるさま。「—たる大海原」

びょう‐びょう

［副］犬の吠える声を表す語。

「群がる犬の数を尽くして、—とほえ立てる声を聞いた」〈芥川・偸盗〉

びょう‐びょう〔ベウベウ〕【^×渺^×渺】

読み方：びょうびょう

［ト・タル］［文］［形動タリ］果てしなく広いさま。遠くはるかなさま。

「朝日が—たる波の彼方に昇ると船はからからと錨を揚げ」〈菊池寛・俊寛〉

びょう‐びょう〔ベウベウ〕【^×眇^×眇】

読み方：びょうびょう

［ト・タル］［文］［形動タリ］

１ 小さいさま。取るに足りないさま。「—たる小吏」

２ 「渺渺(びょうびょう)」に同じ。「—たる蒼空」