三省堂 大辞林 |
いたわし・い いたはしい 4 【▽労しい】
〔動詞「いたわる」の形容詞形〕
(1)その人の境遇・立場などへの同情から気の毒に感ぜられる。ふびんだ。かわいそうだ。
「奥様は若くして御主人に亡くなられお―・いことだ」
(2)骨が折れる。
「願はくは大王(きみ)―・しと雖も猶ほ天皇位(あまつひつぎ)即(しろしめ)せ/日本書紀(允恭訓)」
(3)肉体的に苦痛だ。
「己が身し―・しければ/万葉 886」
(4)大切に思う。重んじて大事にする。
「なかなか―・しく、やむごとなくもてなし聞こゆるさまをまし給ふ/源氏(若菜下)」
[派生] ――さ(名)
北海道方言辞書 |
「いたわしい」の用例一覧
佐々木味津三 老中の眼鏡 (青空文庫)
の運命を左右するのだ。 そうしてまた殿の一挙は、国の運命をも左右するのだ。 おいたわしいことである。心に一刻半刻のゆるみをも持つことの出来ない殿の日夜は、只々おいたわしい限りである。——いや、それゆえにこそ、自分...
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古事記物語 (青空文庫)
といっしょに、風の神や、海の神や、山の神や、野の神、川の神、火の神をもお生みになりました。ところがおいたわしいことには、伊弉冉神(いざなみのかみ)は、そのおしまいの火の神をお生みになるときに、おか...
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杉田久女 梟啼く (青空文庫)
骨肉の愛惜にすがり、慈母の腕に抱かれる事を、唯一の慰めとしているのであった。不慮の災いからして遂に夭折すべき運命にとらわれてしまった不幸な弟、いたわしいこの小さな魂の所有者が我儘も病苦も さして 訴えず、ギーギー鳴る竹の寝台に横たわ...
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