『闘戦経』内におけるヒエラルキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 15:26 UTC 版)
「闘戦経」の記事における「『闘戦経』内におけるヒエラルキー」の解説
「兵術は草鞋の如し。その足健にして着すべし。豈(あ)に跛(は)者の用うる所となさんや」(草鞋は強健な足にのみ着用すべきもので、兵術も適材適所であり、足腰弱く歩けない者に用いた所で役立つことはない)としているように、兵術の根本は、兵の健康が前提であり、従って、最下層は「不健康者(不適合者)」、その上に「健康者」がくる。次いで、「術は却って力に勝るか」とあり、「大力」より「術者」(この場合、投石者より弓術者)を上とする。その上を「鋭い者」、頂点を「権威」とする。後世の兵法書である『甲陽軍鑑』の分類でいう、「兵法遣い」、「兵法者」、「兵法仁」は、「術者」に当たるといえる。そして、いかに知略に長けた将も、洞察力=鋭い者の前には見抜かれる。
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