「理論における階級闘争」としての哲学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 09:18 UTC 版)
「ルイ・アルチュセール」の記事における「「理論における階級闘争」としての哲学」の解説
1970年前後から、アルチュセールは、自身の理論主義的偏向を自己批判するようになる。しかしながら、自己批判後の彼の思想は決して、己が過ちを改めたる、といったものではない。むしろ彼が選んだのは、己の学説の半端さ加減を自ら正す、という方向であった。 その中で登場する新たなテーゼの一つが「理論における階級闘争としての哲学」である。68年の「レーニンと哲学」を機に、哲学とは(理論的)実践の理論ではなく、実践そのものであると主張されるようになる(実践の哲学ではなく、哲学の実践)。哲学は、科学の信憑性を保証する「科学の科学」ではない。哲学とは別なやり方で継続される政治である(cf.「レーニンと哲学」)。哲学は、はるか昔から続く、観念と観念との戦いである(cf.「グラナダ講演」)。
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