「ペイトイア」はアノマロカリスの口ではない(2012年)
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「アノマロカリス」の記事における「「ペイトイア」はアノマロカリスの口ではない(2012年)」の解説
21世紀に至っても、アノマロカリス・カナデンシスの口は十数年も80-90年代の見解に基づいて、規則的な32枚の歯のうち十字方向にある4枚が最も大きいという、典型的な「ペイトイア」型だと思われていた。しかし、既存の化石への再検証や新たな化石標本から確実な証拠を得た Daley & Bergström (2012) により、アノマロカリス・カナデンシスの口は不規則な三放射構造という、今までの復元から大きく逸した形態だと判明した。これにより、かつてアノマロカリス由来と思われた、化石標本 ROM 51216 に見られる「ペイトイア」型の歯は別のラディオドンタ類、すなわちラガニアに由来・混入したものとなる。また、同じ文献で、ラガニア・カンブリアはペイトイア・ナトルスティへと改名された(詳細はラガニア#研究史を参照)。
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