Digital Visual Interface
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 18:50 UTC 版)
DVIとHDMIの互換性
HDMIはDVIを基にしたデジタル映像・音声用の新しい規格で、AV機器用に機能が付加されている。基本的なデジタル映像信号については共通であり、DVI-HDMI変換ケーブルなどで相互に接続可能であるが、いくつかの違いもある。
- HDMIはアナログRGBをサポートしない。信号線もなくなっている。
- フルHDを超える高解像度への対応は、DVIが信号線を増やしたデュアルリンク、HDMIは(デュアルリンク仕様の採用例が一切ないという状況を経て)シングルリンクのままでの規格のアップデートによる高速化と、方向性が分かれたため互換性はなくなった。
- HDMIはタイプBコネクタ(2015年現在商品化されていない)を除き、デュアルリンクをサポートしない。
- 一部商品にHDMI(一般的なAコネクタ) - DVI デュアルリンク変換ケーブルがあるが、実際の結線はシングルリンクのみであるので注意を要する。デュアルリンクの結線には必ずHDMI Bコネクタを要する。
- DVIのシングルリンクはHDMI 1.3以降(340MHz・10.2Gbps)および2.0以降の高速伝送(600MHz・18Gbps)に未対応。
- HDMIはタイプBコネクタ(2015年現在商品化されていない)を除き、デュアルリンクをサポートしない。
- DVIはデジタル音声重畳に未対応。
HDMIのみで規格化されているデジタル音声重畳などは、DVI信号を扱う機器ではサポートされない。なお規格外製品の中には、DVI端子からHDMI信号を出力してデジタル音声を内包させているものや、DVI入力コネクタではあるがHDMI規格に基づくデジタル音声信号を受け入れる機器もある。
競合規格
DVIは同じコネクタでアナログとデジタル伝送を選択できる規格としては唯一、広く普及した標準である。競合する標準はもっぱらデジタルのみである。これらのシステムはLow voltage differential signaling (LVDS) を使用していて、FPD (for Flat-Panel Display) LinkやFLATLINKと独自に呼ばれるものとして知られていた。その後継が、LVDS Display Interface (LDI) やOpenLDIである。
USB信号はコネクタの中に入っていないので、InFocus社が彼らのプロジェクタシステムに搭載したVESA M1-DAコネクタの中に入れた。そして、Apple Computerによって2005年までApple Display Connectorとして使われた。VESA M1コネクタは本質的にVESA Plug & Display (P&D) である。それ自身は元々Enhanced Video Connector (EVC) と呼ばれていた。Apple Display Connectorは電気的にVESA P&D/M1と互換性があるが、物理的にはコネクタのカバーの形が異なる。
規格違反
ソーテック社製液晶ディスプレイ「L15ASK1D」は、モニター接続用コネクタで液晶自体の電源供給も行うDVIの規格を逸脱した仕様になっており、通常のDVI対応機器と接続すると破損する危険があるため、多くの非難を浴びた。
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