CRYSIS あらすじ

CRYSIS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 14:52 UTC 版)

あらすじ

2020年8月。フィリピン海の孤島「リンシャン島」を北朝鮮軍が占拠、米国の考古学調査チームが消息不明となる。救難信号を受けた米国陸軍は、捜索のため最新のNANOスーツを装備した特殊部隊「ラプターチーム」を含む兵力を派遣するが、潜入のための降下作戦開始直後に正体不明の攻撃を受けチームは離散、更にNANOスーツで武装した兵士を容易く葬り、短時間のうちに舟艇をジャングル深くに置き去りにするような、人智を超えた異常事態に遭遇する。

背景

2008年以降、北朝鮮はキム・ジョンチュル統治の下、現在とは程遠い目覚しい経済発展を遂げていた。軍事的にもAK-47の発展型であるFY-71等を開発するなど、強力な軍事力を保有している。

舞台となるリンシャン島は台湾の東方に位置する。鉱石バナナの輸出のため、大きな港が存在する。島には小規模な村落が点在するほか、方々に北朝鮮軍が防衛拠点を設営している。島の住民らも北朝鮮軍によって何処かへ移送されており、無人化している。ゲーム内のラジオの情報によると、バナナに関しては世界最大の輸出量を誇るらしい。

ゲーム内容

シングルモードでは主人公ノーマッドを操作し、古代遺跡を調査中の米国研究員を救出するという主目的は与えられているが、同地域は北朝鮮精鋭部隊らからなる敵勢力が展開し、更にオーバーテクノロジーを保有する正体不明の勢力が北朝鮮軍と交戦中、ラプターチームにも襲い掛かる。このため、主人公(プレーヤー)はその両者から身を守りつつ先に進まなければならない。

プレーヤーは、スピード(移動能力)・ストレングス(筋力)・アーマー(防御機能)・クローク光学迷彩能力)といった機能を搭載した「NANOスーツ」を使用することにより、超人的な能力を備える。またNANOスーツには鹵獲兵器を自在に操るシステムが搭載されており、戦闘車両などを鹵獲して操作することも可能。武器弾薬は序盤において北朝鮮軍のものを鹵獲して使うことになる。後半では謎の敵勢力からも武器を調達可能となる。

NANOスーツ

米軍によって開発された次世代防御装甲という設定であり、パワードスーツの一種。数々の特殊機能を有し、時間経過によって回復するエネルギーを消費することによって、それらを発揮することが可能。治癒機能も備えている。具体的なエネルギー源は不明。ナノテクノロジーを採用しており、着用者の皮膚からナノマシンを浸透させ、前述の治癒能力から人体の限界を超える筋力を発揮させることも可能で、また着弾時にはナノスキンが剥離しながら銃弾の運動エネルギーを殺ぎ、防御力に割くためのエネルギーが尽きるまでの間は致命傷を防ぐようになっている。

零下200℃の環境にも耐えることが可能。存在そのものが機密扱いとされており、着用者が任務遂行中に死亡した場合は、技術の流用を防ぐため、スーツごと着用者を白熱化させ蒸発させることとなる。しかし、ゲーム中においては、いかなる理由からか北朝鮮側にも技術が渡っており、スーツを着用した兵士が敵兵として登場する。彼らは通常の兵士よりも体力が高く、ミニガンなどの強力な兵器を駆使してくる。

また、一部機能にエネルギーを最大出力まで集中させる事により、通常の倍以上の性能を発揮する事が出来る(Maximum)。逆にそれ以外の機能はかなり制限される。主な機能は以下の通り。

スピード
ナノスーツの出力を歩行補助機能に集中させたモード。
通常の移動やスプリントの速度を、エネルギーの消費と引き換えに上昇させることが可能。泳いでいる際の速度も上げることができる。
ストレングス
体全体の筋力出力を最大にしたモード。
武器による打撃やパンチの威力、また腕部に筋力が集中するため、照準を定める際のブレも多少下げる事が出来る。通常では持ち上げられない重量物を「掴んで遠くまで放り投げる」ことも可能となり、密集した敵兵の一人を掴んで投げ、集団を薙ぎ倒すことも可能になる。
ジャンプ力も上がり身の丈ほどの段差を飛び上がることも出来るが、高いところから着地するとダメージを受けるため、専ら高いところへの移動用。
アーマー
防御、及び治療機能の出力を上げるモード。エネルギーの消費と引き換えに体力の減少を防ぐことが可能。
ナノスーツのデフォルトのモードである。
クローク
周りの景色に透化する機能で、いわゆる光学迷彩。接触しない限り敵に認識されなくなる。クローク状態での移動も可能だが、移動速度が速いほどにエネルギーの減少率も大きくなるため、走らず歩いたほうが効果的となる。また、この状態で射撃や打撃等を行うと、エネルギーがゼロになり、それに伴ってクロークも解除される。
この他にも暗視装置ナイトビジョン)、情報共有などの機能を備え、ヘルメットに内蔵されたヘッドマウントディスプレイが風景映像に合成する形で各種映像補正を行っている。これらの機能を提供するコンピュータは頑強ではあるものの、強度の衝撃などでは機能不全を起こすこともある。

  1. ^ Inc, Aetas. “期待のFPS「Crysis」の動作環境が正式発表に”. www.4gamer.net. 2022年1月3日閲覧。
  2. ^ インプレス・ゲームウォッチレビュー記事
  3. ^ 英語表記では「ローレンス・プロフェット・バーンズ」とされているが、プロフェットとはコードネームである事が判明する。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「CRYSIS」の関連用語

CRYSISのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



CRYSISのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのCRYSIS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS