AMX-13
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 05:01 UTC 版)
配備と運用
AMX-13は小型の車体に強力な砲を備えた使い易い軽戦車であったため、フランス陸軍のみならず世界各国に輸出された。イスラエルでは第二次中東戦争前に75mm砲型を150輌購入(同時に購入された75mm戦車砲はM4A4シャーマン等に搭載され、M50スーパーシャーマンとなる)、機甲旅団の軽戦車大隊、空挺旅団などに配備して実戦使用した。当時としては強力な火力は歓迎されたが、シャーマンに比べ砂漠での機械的信頼性に劣り、故障により脱落するものが相次いだ。後に105mm砲を搭載したモデル58も使用したが、しかしそのHEAT弾がT-54/55に対しカタログどおりの性能を発揮せず不評であり、装甲の薄い軽戦車としての限界もあり使用を停止してしまった。対するエジプト軍では、M4シャーマンの車体にAMX-13の砲塔を載せた改造戦車が作られ、第3戦車大隊C中隊に配備、1956年に実戦投入され、生き残った車輌は第三次中東戦争まで使用された。
また、75mm砲の砲腔をボーリングして内径を拡大した90mmライフル砲や105mmライフル砲を搭載した型や、75mm砲搭載型の砲塔にSS-11やHOT対戦車ミサイルを搭載した型などが生産された他、AMX-VCI歩兵戦闘車、Mk.F3 155mm自走榴弾砲、AMX-13DCA対空自走砲などのファミリー車も開発された(#派生型を参照)。
AMX-13は、フランス軍では1970年代末からERC 90とAMX-10RCの2種類の装輪式戦闘偵察車に更新されて退役したが、現在でも一部の国で改良の上、使用されている。
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