運用許容基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/03 06:43 UTC 版)
事例
- 双発ジェット機において、片側エンジンのスラストリバーサが不作動状態でも多くの機種で運航が可能である。機種によっては片側スラストリバーサのみを着陸時に使用が可能である。S7航空778便着陸失敗事故はMELに基づいて片側エンジンのスラストリバーサが不作動状態で運用中に起きた。
- 国際線フライトでは長距離通信用 HF 無線機は2台装備されているが、このうち1台が不作動状態でも、正常作動する SATCOM(衛星通信)システムを備えていれば出発してもよい(米国籍機の場合)。
参考文献
- サーキュラー No.1-009 「原運用許容基準の審査及び承認手続きについて」 2011年6月30日、国土交通省航空局安全部
- サーキュラー No.4-004 「整備規程審査要領」及び「整備規程審査実施要領細則」 2014年4月12日、国土交通省航空局航空機安全課
- FAA Order 8900.1 Volume4 Chapter4: “Minimum Equipment List (MEL) and Configuration Deviation List (CDL)” 2015年11月18日
- 飛行機の安全と効率的な運用を支える仕組み ~MRBとMELについて~ 公益財団法人航空機国際共同開発促進基金