超人戦隊バラタック メカニック

超人戦隊バラタック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 00:13 UTC 版)

メカニック

バラタック

地球防衛のために開発された巨大ロボ。手足や首などの各パーツが磁力で結合しており、戦況に合わせてパーツ交換でさまざまな形態に変形して戦う。全長80m、体重7000t。

バラタックシークレットという地球防衛のために密かに作られた戦闘部隊に所属する5人の超能力者が指令機ペンタゴラスから送るテレパシーをバラタックの口にある受信機で受信することによって遠隔操縦される(テレ・インジェクト)。パーツ変更もテレパシーで指令を送ることでスムーズに行うことが可能である。至近距離なら5人がバラタックに直接テレパシーを送信して操縦することも可能。バラタックシークレットが5人以下の時でも動かすことはできるが、減った人数の分だけパワーは低下する。

上記の通り、マックがバラタックとシークレットベースを作り上げたとされているが、DVDの付録についている「横山賢二プロデューサーに聞く超人戦隊バラタック5つの謎」では、「バラタックを開発・建造したのは加藤博士です。機密保持のためにマックが博士の記憶を一旦消していて」と解説されている。ただし超能力を用いて操縦するという特殊なシステムのため、少なくとも超能力者であるマックが何らかの形で関わっていることは確かといえる。

拠点となるシークレットベースは、第29話の劇中の台詞によれば奥多摩のダム湖内に位置するとされる。

バラタックの頭部は前期型と後期型が存在する。第28話で行われた強化改造によりオート機能が付加され、1時間だけバラタックがペンタゴラスからの指令なしに自律で行動できるようになった。

バラタック起動手順
  1. バラタック・ゴー(湖底に隠された格納庫が浮上し、バラタックが外部に登場)
  2. テレ・インジェクト(ペンタゴラスの先端部分が変形する)
  3. エスパー・ジェクター(5人の集約されたテレパシーがバラタックに注入)
  4. バラタック・カモン(バラタックの起動)
主な武器・技
  • バラタックビーム:頭部両極から発射され、前方で合流して一直線になるビーム。止める場合はビームカット。またバラタックのどのタイプチェンジでも使用できる汎用武器でもある。
  • バラタックタイフーン:口から発射される強力な噴射気流タイプの技。
  • カッターフット:両足首のくるぶしあたりに内蔵されたカッター。刃は上下両方の向きで装備できる。
  • フライングカット:カッターフットでキック攻撃をする技。

パーツ・チェンジ

アタッチメント選択で両腕を武装ユニットと交換することも可能。パーツは交換時にバラタック・シークレットベースから磁力光線で運ばれて「パーツ・チェンジ」の掛け語で換装する。選択においてはマックの一存ではなく、5人全員のテレパシーによる賛否が一致した物が“最も適切”として使われる。以下、特筆なきものはすべて腕部の換装パーツである。

  • ヤリアーム:ドリルに似た槍状の武器。ロケット発射の機能もついている。第24話までの殆どの回でバラタックの起動時に右手に装着されている。
  • ツイストアーム:ペンチに似た武器。全話通してバラタックの起動時に左手に付いていることが多い。
  • ゴッツラーアーム:突起のついた鉄球状の武器。チェーンが付いており振り回したりできる。第1・4・5・9・20・24話で使用。
  • ナイファー:ナイフ状の剣。第5・7・13・17話で使用。
  • 磁流波ワイヤー:磁力を流すことも可能な鞭の形状をした武器。第15・18・28話で使用。
  • ドリルアーム:ドリル状の武器。ロケット発射機能も持つ。第13・17話で使用。ドリラーアームとも呼称。名称のみならず第13話では場面により形状も一定していない。
  • カッターブーメラン:回旋型カッターの形状をした武器。発射機能が付いている。第16話で使用。
  • アローミサイル:弓形の武器。第20話で使用。
  • バラタックダガー:ダガー状の剣。設定のみで劇中未登場。
  • レーザー砲:多重パラボラ形状の武器。レーザーを発射する。設定のみで劇中未登場。
  • バケットフィンガー:籠状の4本指の装備。設定のみで劇中未登場。
  • バラタックハープン:へそ部分に装着する、銛型の武器。設定のみで劇中未登場。
  • クランカーハッグ:胴体両側部に装着する、クワガタの角のような形状の武器。設定のみで劇中未登場。
  • ターボパーツ:後期に登場した腕部用換装パーツ。本体は同一のデザインだが先端部のツールの違いで下記の3種のバリエーションが存在。
    • ターボ連続ミサイル:ターボパーツに装着するミサイル連射装備。第16・18話で使用された後、第25話以降の殆どの回で出撃時に右腕に装着されるようになった。
    • クレーンツイスト:ターボパーツに装着するクレーン型装備。第24・30話で使用。
    • ドリルミサイル:ターボパーツに装着するドリル発射装備。設定のみで劇中未登場。

タイプ・チェンジ

タイプチェンジとはバラタックの頭部と胴体のコアパーツ以外を全て取り替え、戦況に合わせた形態に変わる機能。地上・地中型、空中型、水中型の3種類のタイプがありアタッチメント選択で選ぶ。交換用パーツはバラタック・シークレットベースから磁力光線で運ばれて「チェンジ・ブラック(ブルー/グリーン)・バラタック」の掛け声で換装する。このとき、バラタックの胴体部分が基本色の赤から各形態に準じたカラーリングに変化する。

ブラック・バラタック
地上・地中型パーツを装着した黒いバラタック。第2・3・4・6・7・9・12(2回)・13・15・18・20・24話に登場。地上の走行や地中に潜るのに適したタイプ。チェンジ・フォーメーションでパーツの配置を組み換え、地中型/地上型の2種類の形態に変更可能。もっとも使用頻度の高いタイプである。
  • フレキシブルドリル:ドリル状の武器。ロケット発射機能も持つ。
  • 超音波砲:超音波を発射する。
  • ドリルミサイル:地中採掘用のドリルだがミサイル武器にもなる。
  • カッター
ブルー・バラタック
空中型パーツを装着した青いバラタック。飛行に適した空中戦タイプ。第10・11・15・17・19・21・23・25・27・29・31話に登場。
  • 超高圧電磁分銅:分銅の付いたチェーンを巻きつけて超高圧電磁流を流す。
  • 機関砲
  • 誘導追跡ミサイル:先端部分から発射される、レーダーで誘導可能なミサイル。
  • マッハドリル:ロケット発射機能の付いたドリル状の武器。
グリーン・バラタック
水中型パーツを装着した緑色のバラタック。水上や潜水に適した水中戦タイプ。第8・14・22・26話に登場。ただしペンタゴラスがバラタックよりも耐水圧性が低いため、海溝などの深海ではエスパーが届かず操作が困難である。
  • 水中ミサイル
  • 水中煙幕
  • カッター

トロッター

バラタックシークレット5人が乗り込む戦闘機。2号と3号、4号と5号は外見上は同じ機体である。また、1号機と4・5号機、2(3)号機と4・5号機の3機合体や、2・3号機同士や4・5号機同士の2機合体などのバリエーションも可能ではあったが、4・5号機が第27話でドッキングした例以外は、ペンタゴラス形態の部分合体の範疇とならない接合形態は劇中に登場していない。

トロッター1号
主にマックが乗り込む。第14話のみ負傷したマックに代わってユージが搭乗し、グリーン・バラタックを操作した。武器はビームとバルカン砲が装備されている。
トロッター2号・3号
2号にユージ、3号にディッキーが主に乗り込む。第14話のみ2号機にユージとチーフを交代したマックが搭乗した。ビームとカッターミサイルが装備されている。また左右の翼はカッターとしての機能もある。
トロッター4号・5号
4号にユリ、5号にフランコが乗り込む。ビームとミサイルなどの武器が装備されている。ペンタゴラスに合体する際機体が上下90°横向きに合体する為、コクピットが水平を保つ様逆に90°傾くという機能がある

ペンタゴラス

トロッター5機が合体した形態。5機が合体することで戦闘能力が強化され、テレ・インジェクト形態への変形が可能になる。増幅したテレパシーを機首から送信することでバラタックの遠隔操縦を行う。バラタック完全稼動に必要なテレパシーは5人分だが、1人欠けてもバラタックを動かすことは可能。ただし、攻撃力が著しく落ちて操縦が困難になる。

潜水機能も有しており、スペック上の耐水圧は水深100メートル。第14話では水深500メートルまで沈下したグリーンバラタックを遠隔操作するために250メートル以上の潜航を行なっているが、その代償としてペンタゴラス本体は重篤な損傷を被った。

ゴルテウス側は最後までテレ・インジェクトのメカニズムに気づくことはなく、第30話で人質交換によりバラタックを奪ったにもかかわらず、操作方法が分からなかったために最終話でそのまま返り討ちにされた。

玩具ではトロッター1号以外の機体は2機で1セットでの販売(劇中の2号・3号セットの玩具名称が「トロッター2号」、劇中の4号・5号セットの玩具名称が「トロッター3号」とややこしい商品名だった。ただし、劇中でのトロッターは号数で呼ばれること自体が殆どない)となっていた。ペンタゴラスのセット販売もあった。

シャイザック(メカニック)

燐光ピラミッド
シャイザックの移動型基地。全長200m。地中を移動できる。世界中の名画を買い集めるというゴルテウスの願望のため15億円で売りに出されたこともある(結局値段が法外すぎて売れなかったが)。シャイザックが使用する映像通信機は送信機側の人物が受信機のスクリーンから飛び出る機能があり、ゴルテウスがガエルを殴るなどしている。
ミニコミューター
シャイザック兵たちが乗り込む小型戦闘機。ミサイルやビームなどの武器のほかに、口からマジックハンドのような物が飛び出したりする。
ゴルテウス専用機(ネッキー)
ゴブラ博士によって作られたネッシー(首長竜)のような外見の飛行機。第24話から登場。原作漫画にも登場したが、こちらは表情が異なるほか偽バラタックを収納するなどアニメの物よりも相当巨大なサイズである。
爬虫ロボ
ゴブラ博士によって開発される爬虫類タイプの戦闘ロボット。ただし、爬虫類に限らず馬やサメをモチーフにしたものも存在する。

  1. ^ 本作と『ゴーダム』にはいくつかの共通点があり(タイプチェンジ、5人組、サポートマシンなど)、コンセプト自体は焼き直しの意味合いが強いと言えるが、『ゴーダム』がシリアス寄りに対して本作はコメディ寄りになっているのが大きな違いと言える[独自研究?]
  2. ^ 『北國新聞』1980年8月25日 - 8月29日付各朝刊テレビ欄より。
  3. ^ 山陰中央新報』 1978年3月テレビ欄。
  4. ^ 山陽新聞』 1978年3月テレビ欄。
  5. ^ 西日本新聞』 1978年3月テレビ欄。






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